新日本プロレスで、
18歳の時に出会った同い歳の二人。
でも船木優治は既に、15歳でデビューしてる先輩。
アマレスで実績を積み重ねた鈴木実は、
“負けるか、この野郎”
しかし、強さで敵わない。
圧倒的な船木“さん”の強さ。
“強くなりたい”
鈴木は思った。
でも、船木も思っていた。
“もっと強くなりたい”
二人は強さを求めて、移籍を繰り返し、
24歳、
とうとう自分達で、団体を旗揚げした。
完全実力主義を謳う、
総合格闘技道場、
『パンクラス』
プロレス団体と違う、
“壊し会い”
をする団体だから、
二人は怪我を繰り返した。
二人で作った団体で、
たった一度だけ行われた、
二人のシングルマッチ。
僅か1分51秒。
勝った船木が、
泣きながら鈴木とハグ。
音声は拾われていなかったが、
画面に映った船木の口は、
“ありがとうな、鈴木”
と、言ってる様に見えた。
ヒクソン・グレイシー戦での
敗戦を期に、
船木誠勝が先に、引退した。
“無責任だろ!”
って噛み付いた鈴木。
だが彼も、
度重なる怪我の後、
先輩レスラー“獣神サンダーライガー”
の導きによってプロレスへ復帰する。
しかし、
長いことプロレス界から離れていた鈴木は、
ほぼ素人。
“プロレスでの闘い方が解らない”
そこに、
後に“盟友”となる、
“後輩”高山義廣からの言葉で目覚める。
“今までのスタイルでいいじゃないですか。
技を受けない鈴木みのるで”
鈴木の躍進が始まる。
“プロレス王”を名乗るみのる。
そんな中、
まさかの、
船木のプロレス復帰。
船木も、
鈴木が味わった同じ苦しみの中に居た。
“俺が船木をこっちの世界に呼び戻す”
そう言っているように思えたこの試合。
https://youtu.be/T4U77mHZ_MQ?si=UCnhY6PigEu5lebR
船木も鈴木も、
流血しながら、
二人共笑ってるんだよ。
コノヤロー。
クソ野郎。
ぶっこ○す。
って言いながら、
笑ってるんだよ。
そして、試合に決着ついた後、
倒れたままの鈴木みのるに
頭を下げる船木誠勝。
船木を救った鈴木みのる。
鈴木に救われた船木誠勝。
この繋がりを、
青春と言わず、
なんと言う。